エアコンクリーニング業者が失敗を全部書く【12選】

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エアコンクリーニングをやっていると、いろいろやらかします。部品を折ったり、汚水を漏らしたり、作業後に動かなくなったり。

2000台以上やってきた中で、自分が実際にやらかしてきたことをそのまま書きます。

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実録|私がやらかした失敗12選

①作業後にエアコンが全く起動しなくなる

2000台以上やってきて、3回ありました。

1回目

14年くらい経った機種でした。作業後に電源を入れても動かない。

リモコンを押しても無反応。

「え?なんで?」

もう1回押す。反応なし。応急ボタンも無反応。

「配線つなぎ忘れとかならいいんやけど……やばいやばい……」

頭の中がグルグル回り出します。

お客さんにはまだ言い出せません。「ちょっと確認だけしてますんでー」といい、組み立てたばかりのエアコンをまた分解していきます。

基板を濡らした形跡はない。配線ミスか。いや、間違いない。どうも基板から出力がないっぽい。

「まじか……」

メーカーに電話すると「供給終了です」と。

「あちゃー……どうする……」

ホームページには「10年以上の機種は保証対象外」と書いていました。ただ、口頭ではちゃんと伝えていなかった。おそるおそる事情を話し始めると、おじいさんの表情が曇っていく。「なんがね、ちゃーんと動きよったんやけん」と声をあげられる。

もう何も言えない。

結局「説明不足もありましたので、エアコンを新しいのと交換します」として、許しを得ました。3か月くらい凹んでいました。

それ以来、10年以上の機種は作業前に説明して、場合によっては書面にサインをいただくようにしています。

2回目

作業後に受光基板が故障。リモコン操作を受け付けない状態です。これも10年以上の古い機種だった。部品を取り寄せて修理しました。

3回目

組み立て時の配線ミスでした。その場で手直しして復旧しました。間違いに気づいたときは、ほっとしました。


どの業者さんでも1回や2回はあるのではないかと思います。起きてしまったことはしょうがなく、誠心誠意対応するしかないです。

②脚立からバランスを崩してテレビを倒す

作業中に脚立からバランスを崩し、近くに養生していた液晶テレビに思いっきり倒れこんでしまいました。テレビと私は床に転げ落ちました。

近くにおられた50代の男性のお客さんが「わー!」と声を上げ、血相を変えて「あーあー、テレビがー」と。私はもちろん自分の体よりもテレビが壊れていないかが心配です。痛みをこらえながら謝罪し、もし損害があれば補償することを伝えました。

お客さんは終始テレビの心配をしています。まあ、そうでしょうね。ただ、私だって脚立から落ちて腕をおさえているのです。ちょっとは心配してくれても……と、少しよぎりました。(100%私が悪いのですが)。

幸いテレビは損傷もなく正常に映りました。あらためて謝罪して確認してもらいました。本当に冷や汗でした。私は、こんなときのために損害賠償保険に加入しています。もしテレビが壊れていたら、保険なしではシャレになりませんから。

③運転中にタオルで拭こうとしてファンの羽を折る

作業完了後の運転確認中に、吹き出し口付近に水滴が残っているのが気になり、タオルで拭こうとしたら指先が送風ファンに当たって、羽が数枚折れてしまいました。やってしまった。

気をつけながらやっていたつもりでしたが、わずかに指が触れてしまった。自分の認識が甘かったです。作業もほとんど終わった段階だったので、なおさらがっくりきました。

お客さんに状況を説明すると、「指、大丈夫ですか?」と私の手の方を気遣っていただきました。申し訳なさでいっぱいです。

部品を取り寄せて対応しましたが、今回は完全に自分のミスです。動いているファンに手を近づけるのは当然やってはいけないことで、自分の感覚だけでやってしまいました。反省です。

④プラスチック部品を折ってしまう

ルーバー(風向きを変える羽)やパネルのツメなど、プラスチック部品が折れることがあります。特に古い機種や、構造が複雑なお掃除機能付きのエアコンで起きやすいです。経年劣化したプラスチックは、ちょっとした力で割れることがあります。慣れていてもやります。

実際に折れる瞬間の動画があります。↓

折れてしまったとき、頭の中が一瞬真っ白になります。補修で対応できるか、部品を取り寄せる必要があるか、いろいろな思考が頭の中を占領します。補修が効かない場合は部品を取り寄せて対応しています。

パネルのツメなどは訪問時点からすでに折れていることもあります。そういった場合は作業前に必ずお客様に確認してもらうようにしています。

⑤洗浄液が土壁に垂れてシミをつける

古民家などでたまにある、触るとボロボロと剥がれる壁——土壁というのでしょうか。この壁には養生シートを貼ることができません。なるべく工夫して細心の注意を払いながら作業を進めます。

しかし、それは起こりました。土壁に洗浄水が垂れてしまいました。あらら……。

洗浄作業を中断して、ひとまずドライヤーを当てます。「どうか乾いたらシミが取れていますように」と願いながら。しかし乾いた後には、白く脱色したような一筋の痕が残っていました。やばい。もうどうしようもない。

意を決し、お客さんに伝えに行きます。正直に話して謝罪しました。するとお客さんは「あー、いいですよ。家も古いけん」と。補修もしなくてよいとお許しいただきました。ほっとしました。しかし、申し訳なさは残ります。

⑥養生シートを剥がしたときに壁紙が一緒に剥がれる

壁を保護するために貼った養生シートを剥がす際、壁紙が一緒に剥がれることがあります。正直に言うと、数回あります。

原因は壁紙の経年劣化や材質です。本来は養生シートの前にマスキングテープを貼っておくと防げることが多いのですが、壁の素材(状態)によってはマスキングテープの粘着力が弱くてくっつかないことがあります。そんなときに直接養生シートを貼ると、剥がすときに壁紙まで持っていかれる。

養生シートはお客さんの壁を汚さないためにするものです。でも壁紙を剥がしてしまっては本末転倒ですね……。かといって養生シートをしなければ壁を汚す可能性がある。悩ましいところです。

初めてこれが起きたときは、お客さんに陳謝し、近くの百均で似たような壁紙を調達して補修しました。完璧な修復ではなかったですが、お客さんは「きれいにしてもらって、ありがとうございます。」と許していただきました。

それ以来、シール式の壁紙を数種類、車の中に常備しています。

⑦洗浄中に汚水が床に流れ出る

通常、洗浄作業中に出る汚水は、洗浄カバーを伝って汚水用のタンクに溜まるようにしています。床にはブルーシートを敷いて養生もしています。それでも何回かやらかしています。

原因は決まって同じです。それはエアコンの設置位置が高いときです。作業中の動きでたまたま洗浄カバーに当たってしまい、気づかないうちに先端だけがバケツから抜け出ている。そのまま気づかずに洗浄を続けると、汚水がブルーシートの範囲を超えて床へ流れ出てしまいます。

これに気づいたときは、直ちに今近くにある雑巾すべてを使って汚水を回収します。過去すべてフローリングだったのでなんとかなりましたが、これが絨毯や畳だったとしたら……と思うとぞっとします。

普段はブルーシートの端を少し折り曲げて立たせておき、万が一汚水が流れても床にまで達しないように工夫しています。ただ、こういった対策がとりにくい状況のときに限って起きがちなんですよね。洗浄中はカバーの先端がバケツにちゃんと収まっているか、気にしながら作業するようにしています。場合によってはテープで固定しています。

⑧クリーニング後に水漏れするようになる

クリーニングが終わってしばらくして、「水漏れするようになった」と連絡が来ることがあります。

クリーニング後の水漏れの原因はほぼドレンホースの詰まりです。洗浄で流れた汚れが詰まったのです。特にドレンホースの先端に防虫キャップがしてある場合に起きやすいです。

「そこまで確認して帰らないのか?」と思われるかもしれません。ただ、洗浄中の排水の流れ方を見ていれば、詰まっているかどうかはある程度判断できます。流れが悪ければその場で対処しますし、問題なさそうであればそのまま。ほとんどの場合はそれで大丈夫ですが、100%とは言い切れないのが正直なところです。

水漏れの連絡をもらったとき、「あー、まじかー。ドレン詰まりやろなー」と、一瞬で頭をよりぎます。同時に、エアコンの下の家具や床を濡らしてしまっているかもしれないという申し訳なさもあり、なるべく早く対処しに行きます。

⑨クリーニング後に嫌な臭いが出るようになる

洗浄後に「臭くなった」という連絡をいただいたことが、過去数回あります。

原因は、汚れが完全に取り切れていないこと。そしてクリーニング後のエアコン内部の湿度と温度が、臭いの原因菌にとってちょうどいい環境になり、菌が活性化しまったのではないかと考えています。断言はできませんが。

正直に言うと、エアコンを壁に掛けた状態では分解の限界があり、どうしても汚れを完全に取り切れないことがあるのも事実です。

私の場合はこういった連絡をもらったら再洗浄します。限界はありますが、何よりお客さんは納得してくれます。

⑩慣れていない機種で作業時間が大幅にオーバーする

作業時間が想定よりかかってしまうことは、たまにあります。多少余裕を持って予定は組んでいるのですが、それでも超えることがあります。

「え?ここどうやって外すん?」

そこから格闘が始まります。
そのうち、「時間やばいぞ・・・。」となってきます。

お客さんにも終了時間を伝えているし、次の現場もあります。

でも、焦った状態で無理にやると、部品を折ったりしそうで怖い。
焦りつつも慎重にやるしかありません。

「すみません、ちょっと時間かかってまして・・・。」と

慣れてない機種に当たると、こういうことがたまにあります。

⑪壁や天井が近くて十分に分解できない

これは「失敗」というより、現場ガチャですね。

エアコンの左右や上がギチギチ。左が壁ベタだとファンが抜けない、右が狭いと配線が外せない、天井が近すぎるとパネルすら外れない、みたいな状態にたまに当たります。

作業に入った瞬間に「これいけるか?」と思います。でも取り掛かります。どうにかなることも多いので、とりあえずチャレンジします。

それでも無理なときは、お客さんに説明します。
「この設置状況だとここまでしか分解できませんので・・・この状態で工夫して洗浄します」という感じです。だいたいは納得してもらえます。

パネルすら外せなかったことも数回あります。そのときは、外せるものだけ外して、カバーをかけて送風ファンを重点的に高圧洗浄します。中の熱交換器までは触れませんが、一番汚れているところは洗えるので、最低限はやり切ります。

ただ、こういうケースでも、意外とどうにか外せてしまうことが多いです。ギリギリを攻めて外れた瞬間は、毎回ちょっとだけホッとします。

⑫ お客さん宅のマンションの下に道具を忘れて帰る

これは完全に自分のミスです。普通にやらかしました。

作業が終わって台車に道具を積み、マンションの外へ出て、邪魔にならない場所に一旦置く。車を取りに行って・・・そのまま台車を置いたまま帰る、という流れです。

戸建てならその場で積み込めるのでよいのですが、マンションだと駐車場が離れていることも多く、この動線でやらかします。

次の現場や帰宅後に「え?!積んどらんやん!!まじかー!」と、気づいたときの絶望感はなかなかです。3回ほどやりました。一度はそのまま家に帰ってしまい、遠方だったので翌朝取りに行くことになりました。

正直、かなり情けないです。気をつけるしかないんですが、それでもふとしたタイミングでやってしまうので、ちょっと心配でもあります。

失敗談から思うこと

私の例のように、失敗そのものを完全になくすことは難しいと思います。

大手だから絶対安心というわけでもないし、個人業者だからダメというわけでもありません。

大事なのは、何かあったときにきちんと対応してくれる業者を選ぶことです。

業者を選ぶときは、次の点を確認してみてください。

・損害賠償保険に加入しているか
・口コミの件数ではなく内容(特に低評価への対応)

メーカーから個人業者まで業者を探す方法はいろいろありますが、口コミや料金を比較しながら探したい場合は、くらしのマーケットのような比較サービスを利用する方法もあります。

この記事を書いた人

ヒロ(ヒロメンテ)です。
家電メンテの仕事をしています。エアコン分解・清掃や家電の困りごとをメモしています。以前、メーカーのサービス関連の仕事もしていました。

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