エアコンフィルター掃除を怠ると、エアコンの効きが悪くなったり、衛生面も気になります。
適切な頻度で掃除することで、エアコンの性能を維持することができます。
本記事では、エアコンフィルター掃除のコツやおすすめの洗剤、注意点、よくある質問などを解説しています。
エアコンフィルター掃除の効果と放置したときの違い
エアコンフィルター掃除方法(洗い方)6ステップ
①フィルターを掃除するための準備をする
- 脚立、踏み台など: 無理なく手が届くように、安全に配慮してください。
- 新聞紙やシート類: 外したフィルターを置いたり、エアコン近くの床、家具、家電などの汚れ防止。
- 掃除機: 吸引力がある掃除機がよいです。
- 洗剤: キッチンマジックリンスプレーか重曹がおすすめです。中性洗剤でもよいです。
- ブラシ: 取れにくい汚れの場合に使用。なるべく毛が柔らかいものがよいです。100均(ダイソー)の車コーナーの「洗車用ホイールブラシ」がおすすめです。
- 洗う場所: シャワーを使える場所がおすすめです。
- マスク: ホコリが舞い散ることがありますので、着用しておいた方がよいかと。
- ゴム手袋: 洗剤を使う場合など。
- タオル: フィルターを拭いたり。
②エアコン本体からフィルターを取り外す。
エアコンを停止した状態で、電源プラグを抜いておきましょう。
エアコンのパネルを開き、フィルターを外します。
フィルターの外し方が分からない方は、エアコン分解手順のページを参考にしてみてください。
ホコリが舞うことがありますのでご注意ください。
脱臭用などの小さなフィルター類は水洗いができないことがありますのでエアコンの説明書やメーカーのサイトなどでお手入れ方法の確認が必要です。
③フィルターの表面のホコリを掃除機で吸い取る。
ホコリはフィルターの表面に溜まっていますので、表から吸い取ります。
ホコリを取るだけなら、この作業で終了しても大丈夫です。
④フィルターの水洗い。取れにくい汚れは洗剤とブラッシング。
- 油汚れがあるときはぬるま湯がおすすめです。
- フィルターの裏から水を当てることで、水圧でホコリをある程度落とすことができます。
*表面からシャワーを当てるとホコリがフィルターに絡まって取れにくくなることがありあます。 - 洗剤はキッチンマジックリンスプレーがおすすめです。
または、中性洗剤をお試しください。 - 汚れがひどい場合は、洗剤をかけて柔らかめのブラシで少しずつ軽く擦ります。
(強くこするとフィルターが破れることがあります。) - さらに頑固な汚れは洗剤をかけて5分~10分おいて、再度ブラシで擦り洗いして様子を見ます。
*汚れの種類によっては落ちにくいことがあります。後述の「取れにくい汚れの洗い方」で解説していますので参考にしてください。 - 洗剤を使用した後は、フィルターをよくすすぎ洗いしましょう。
⑤フィルターを乾燥させる。
フィルターを水ですすぎ洗いした後は、フィルターに残った水滴をタオルなどでやさしく拭きとります。
水気を拭き取ったら干して乾かしましょう。
すぐにエアコンを使いたい場合は、フィルターを軽く拭いて取り付けて運転しても大丈夫です。
(エアコンフィルターは濡れたまま付けてOK【実験結果】)
- 日陰に干す。
(紫外線や熱でフィルターの変形、痛みの原因になります。長時間の直射日光やヒーター類を使っての乾燥は避けた方がよいです。) - 新聞紙の上に置いておく、洗濯バサミなどで吊るしておくのもよいでしょう。
割と短時間で乾きます。
⑥エアコン本体にフィルターを取り付けて完了。
乾いたフィルターをエアコン本体に取り付け、パネルを閉じ電源プラグを差し込みます。
念の為、エアコンの動作確認しておくと安心です。
「送風」「冷房」「暖房」、どのモードでもよいので運転します。
エアコンから風が出始めたことを確認したら運転を止めてかまいません。
道具類の後片付けをして完了です!
取れにくい汚れの取り方(洗い方)
汚れの種類によって、洗い方を変えることで効率よく汚れを落とせます。
黒ずみ汚れ、タバコのヤニ、油汚れ、カビの洗い方を解説します。
フィルターの黒ずみ、タバコのヤニの洗い方
長期間お手入れしていないフィルターは黒っぽい汚れが付いたり、タバコを喫煙する部屋ではヤニで茶色くなることもあります。
キッチンマジックリン、重曹などのアルカリ洗剤を使うのが効果的です。
フィルター全体にスプレーし、柔らかめのブラシで軽くこすり洗いします。
汚れがひどい場合は5分~10分ほど浸け置きしてからブラッシングするのも効果的です。
フィルターの油汚れの洗い方
キッチンなどの油を使った調理をする場所の近くのエアコンは油汚れが付きやすくなります。
掃除機や水洗いでは綺麗にはできません。
油汚れに関しては油汚れ用の洗剤(キッチンマジックリンなど)が適しています。
- ホコリと油が混ざっている場合は、まず大まかなホコリをティッシュや雑巾などで取り除きます。
- 油汚れ用洗剤をフィルター全体両面にスプレーします。
- 5分から10分放置し、水でよく流します。
- 油汚れが残る場合は、もう一度洗剤をスプレーし、やわらかめのブラシでこすり洗いします。
フィルターについたカビの除去方法(注意事項あり)
フィルターにもカビが発生することがあります。
フィルターに付いたカビはアルカリ系洗剤もブラッシングでも取れにくいことがあります。
カビ取り剤(カビキラーなど)を使用しますが注意が必要です。
*下記の注意事項を必ず確認し、安全に配慮して作業してください。
カビ取り剤を使用する際の注意事項。
ゴム手袋、マスク、保護メガネを着用し、室内で使用する場合は換気しながら作業してください。
酸素系(酸性)の洗剤(クエン酸、サンポールなど)と絶対に混ざらないようにしてください。
有毒ガスが発生します!!
また、フィルターを痛める可能性、人体への悪影響の可能性がありますので、カビ取り剤の使用後はフィルターの水洗いを徹底してください。
使用前にカビ取り剤(商品裏面)の表示をご確認ください。
- フィルターにカビとり用洗剤をかけ3分~5分ほど放置します。*長時間カビ取り剤にさらすとフィルターが痛む可能性があります。
- ブラシでこすり洗いします。*フィルターの破れにご注意ください。
- 水で入念に流してください。
それでもカビが残る場合はフルターの交換をおすすめします。
エアコンのフィルターを掃除する頻度は?
一般的には2週間おきにフィルター掃除をすすめることが多いようですが、汚れ方次第で間隔を開けてかまいません。
最初は2週間ごとにチェックしてみて、あまりホコリが付かず汚れが少ない場合は月に1回の掃除でもいいですし、ワンシーズンごとに1回ずつでも大丈夫です。
極端ですが、数年間1回もフィルター掃除をしていないという方も結構な割合でおられます。
こんな場合はフィルターにはかなりの量のホコリが溜まっていることが多いので、掃除することでエアコンの効きがよくなります。
エアコンのフィルターの交換時期
エアコンのフィルターは消耗品ではありますが、そんなに悪くなるものでもありません。
以下のような場合はフィルターの交換をご検討ください。
- フィルターに破れている箇所がある。(隙間がある。)
- 掃除しても汚れが取れない。
- 掃除も大変そうなので新しいフィルターに取り替えたい。
自分で掃除できない。内部のカビ・汚れはプロの業者に依頼がおすすめ。
一度もエアコンの中を洗浄したことがない方は、プロの掃除業者(エアコンクリーニング業者)への依頼してみてはいかがでしょうか。
↓エアコンクリーニングで起こりがちなトラブルや、大手5社の特徴・情報をまとめています。