エアコンからの臭いの原因のほどんどは、室内機のカビ・細菌です。
しかし、ごく稀に室外機側が原因の場合もあります。
では、どんな場合に室外機側から臭いが来るのでしょうか?
エアコンの室外機から臭いが入って来る?
よく誤解されることがありますが、エアコンは室外機から空気を室内に送っているわけではありません。
室外機と繋がっているのは、ガス配管と電線のみです。*一部例外の機種もあります。
ドレンホースという室内機からの排水経路がありますが、これは室外機自体とは繋がっておらず、地面などに排出されるように設置されています。
そのドレンホースは外の空気と繋がっています。
では、ドレンホースから臭いが室内に入ってくる可能性はあるのでしょうか?
一般的には、臭い成分は空気よりも重いことが多く、ドレンホースの中を上がってくる可能性は低いです。
しかし、環境によっては可能性はゼロではありません。
例えば、家の密閉性が高いと気圧差によって、屋外(ドレンホース)から室内に空気が入ってくることがあります。
また、強風の影響で、ドレンホース内の空気が室内に押し出されることもあるでしょう。
下水のような明らかに臭いが発生しそうな場所にドレンホースの先がある場合は注意が必要です。
室外機からの臭いが気になるときの対処法
室外機自体の汚れが臭いの原因になることはほとんどありません。
まずは、ドレンホースの出口付近の環境を確認し、臭いの原因になりそうな環境であれば、そこを掃除したり、ドレンホースの出口の位置を変えたりで対応するのがよいでしょう。
*ドレンホースは、室内からの水漏れ防止のため、必ず下り勾配にしておく必要があります。難しい場合は電気店や業者さんに依頼しましょう。
また、逆流防止弁(おとめちゃんなど)というドレンホースに取り付ける器具を試してみるのもよいでしょう。
本来は、高気密住宅向けのポコポコ音を解消する器具ですが、室外からの空気の侵入を抑制できます。
ただし、その器具にホコリが溜まりやすくなりますので、定期的に確認、清掃が必要です。
溜まったホコリを放置しているとエアコン本体から水漏れします。
エアコンの臭いの原因と対策
エアコンからの嫌な臭いの原因の大半はカビや雑菌です。
エアコン内部に溜まったホコリには結露を多く含むことになりカビの原因になります。
その他には、前述した室外からの臭いや、室内の臭い(汗、タバコ、芳香剤など)の影響もあります。
応急処置
- 窓を開け、設定温度を最低の16度に設定して1時間ほど運転する。
わざとエアコン内部に結露水を作り出して、エアコンの中の臭い成分を流すという方法です。 - 市販のエアコン洗浄スプレーを使う。
ホコリを取ってから使わないと逆効果になることがあり注意が必要です。
*ファンに使うことはできません。
これらは、あくまで応急的な方法で、汚れが取れているわけではありませんので、臭いが再発する可能性はあります。
対策
- フィルターや自分でできる範囲の掃除をする。
- それでも臭いがする場合は、エアコンクリーニング業者に依頼する。